FXと外為と逆為替
ナポレオン没落の原因として、作者は共和制の守護者として期待されているにもかかわらず、皇帝就任を目指したこと・タレーランやフーシェといった老練な政治家の手のひらの上で踊り、自分に忠誠を誓う人々を追い出したり、疑ったりしたこと・民衆の負担を省みない度重なる外征で民心を失ったことをあげているように思われる。 史実としてはとても美男子には見えない風采があがらない男だったようで、作中でも登場人物にそのようにコメントさせているが、作画上はなかなかの美男子である。皇帝になって以降、頭髪が後退し肥満気味になっていく様子も史実通りにきっちりと描写されているが、基本的に美男子に描かれている事には変わりが無かった。 ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ ナポレオン最愛の妻。ナポレオンがエジプト遠征から帰還するまでは浮気を繰り返していたが、それ以後は貞淑な賢夫人としてナポレオンを支えた。 作中ではエジプト遠征まではただただ浪費と浮気を繰り返すだけの女性で、その後はひたすらナポレオンとの平穏な生活を望む女性として描かれ、ナポレオンに有効な忠告をほとんどしていない。また、ナポレオンを支えたといわれる社交の手腕も、作中ではほとんど省かれている。 タレーラン 総裁政府・統領政府の外務大臣で、ナポレオン帝政初期の侍従長官。類まれなる政治力でナポレオン政権を樹立するのに一役買う。ナポレオン帝政初期からナポレオンに見切りをつけ、ナポレオン打倒を画策する。 ナポレオンの栄光と没落を演出した陰の実力者として本作では描かれている。また、アランやベルナール等が死んでからは、彼が作者の代弁者となっているふしがある。 ジョゼフ・フーシェ 総裁政府・統領政府の警務大臣。ナポレオンの終身統領就任に異議をはさみ、一時更迭されるが、その後、ナポレオンに取り入って、警務大臣の地位を回復する。フランス一の情報収集力を誇る。権力が誰の手にあるのか察知するのに敏感で政権交代の際にはうまくたちまわって、権力のある側につく。恐怖政治時代は最も権力のあったジャコバン派の急進派の指導者となり、討伐軍の司令官としてリヨンでおこった反革命暴動を徹底的に弾圧した。 ナポレオンの皇帝就任まではタレーランの良きライバル扱いだったが、皇帝就任後は長期的視野に欠けていたためか、本作ではタレーランの手ごま扱いにされているように思われる。 デジレ・クラリー ナポレオンの婚約者だったが、ナポレオンがジョゼフィーヌと結婚したため、ナポレオンのライバルだったベルナドットと結婚する。ベルナドットがスウェーデン国王に即位したため、デジレもスウェーデン王妃となるが、彼女自身はナポレオンに未練を残していたようだ。 純粋無垢な女性として描かれていくが、ジョゼフィーヌの持つ華やかさに欠けている。 ウジェーヌ・ド・ボアルネ ジョゼフィーヌの連れ子。ナポレオンにとっては義理の息子。軍人に憧れ、エジプト遠征ではナポレオンの副官として参戦。その後も有能な軍人として成長し、ナポレオンも実の息子のようにかわいがった。ナポレオンの兄弟よりナポレオンに対して忠誠を誓い、最後までナポレオンを裏切らなかったが、猜疑心にかられたナポレオンはウジェーヌすらも疑うようになる。 ナポレオンの後継者として申し分ないように描かれているが、ナポレオン一族とあくまでも実子に拘泥するナポレオン自身がそれを許さなかったことが示唆されている。 オルタンス・ド・ボアルネ ウジェーヌの妹で、ナポレオンの弟のルイ・ボナパルトと結婚し、後にオランダ王妃となった。ナポレオン3世の母。 初めはナポレオンを不恰好な軍人として嫌っていたが、そのうちに兄と共にナポレオンの誠実な義理の子供となる。 しかし、夫ルイとの不仲でしばしば悩む。本作品では暴力までふるわれていたように描かれている。結局、ルイとは離婚した。なお、史実では母ジョゼフィーヌとナポレオンの再婚にオルタンスは賛成、兄ウジェーヌは反対だったようである。タレーランの息子シャルル・ド・フラオと恋人で、同棲までしていたこともあったらしい。 ジョゼフ・ボナパルト ナポレオンの兄。ナポレオンの覇権成就に協力し、ナポレオン帝政の下でナポリ王、ついでスペイン王となる。 反ジョゼフィーヌ派の急先鋒として描かれている。ナポレオンとジョゼフィーヌの仲を引き裂くためにいろいろ画策する。大言壮語の割りに、あまり役に立たない人物として描かれている。しかし、史実では誠実な人物で、ナポレオンの男兄弟の中では一番ナポレオンと親しかったようである。 ポーリーヌ・ボナパルト ナポレオンの妹達の中では一番の美人で、ナポレオンにも最も可愛がられていた妹。 ボルゲーゼ侯爵と結婚した。ナポレオンが自分の信頼する部下アラン・ド・ソワソンと結婚させようとした。しかしアランに振られた。 ナポレオンの兄弟姉妹の中では、ただ一人だけナポレオンに会いにエルバ島に行った妹だが、本作品ではそのエピソードは省かれていたため、ただのうぬぼれ屋でわがままな女性のように描かれていて、割を食ったきらいがある。恋多き女性だったようである。 ジョアシャン・ミュラ ナポレオン軍の元帥で騎兵指揮官。後にナポレオンの妹カロリーヌと結婚し、ナポリ国王となった。後にライプツィヒの戦いの後で裏切ってオーストリアに内通するが、百日天下の後に処刑された。主な戦いにはほとんど出陣しているにもかかわらず、前半では活躍の場をアランに持って行かれ、後半ではほとんど彼の戦いぶりは無視されている上にヘマばかりしている面が強調され、おそらく作品中一番割を食っているきらいがある。史実では、有能な騎兵将校だったが思慮には欠けていた。 ブリューイ 海軍提督。ナポレオンのエジプト遠征艦隊の提督をつとめたが、陸兵をエジプトに上陸させた後、アブキール湾に艦隊を駐留させておいて、ネルソン艦隊に補足、撃滅される(ナイル・アブキール湾海戦)。ビルヌーヴと同様、「ナポレオンの部下」としてより「ネルソンの敵」として語られることの多い人物であり、本作においてもあっけなく海の藻屑と消えることになる。 作中、アブキール湾にとどまっていた事に対して、ナポレオンが(その無能さに)驚くような描写をされているが、これについて史実では意見の分かれるところである。また彼としては当時考えられる最善の防衛策を講じていた。やはり、相手がネルソンであったことが最大の不運であっただろう。 ピエール・ド・ビルヌーヴ 海軍提督。フランス・スペイン連合艦隊を指揮したが、トラファルガーでネルソンに大敗し、ナポレオンを激怒させる。けして愚将ではなく、むしろ海戦は素人のナポレオンの命令にふりまわされなければ、老練な名提督であったとするのが史実での評価だが、本作に限らず、ナポレオンを主人公にしたフィクション作品ではおおむね手厳しい扱いを受けることになる(逆に、ネルソンやイギリス海軍に取材した作品では、英国に一大国難をもたらした難敵として、高く評価されることが多い)。 本作でも「ネルソン・タッチ」に動転する姿が描かれるばかりで、良いところがなかった。本来ならば、ネルソンを狙撃する作戦を成功させた、有能な提督であった。 [編集] 外国人 [編集] 君主・政治家 アレクサンドル1世 ロシア帝国皇帝。同じ池田の作品でエカテリーナ2世を描いた『女帝エカテリーナ』から引き続いて登場。『女帝エカテリーナ』においては、祖母であるエカテリーナ2世にとって期待の孫であり、FX またエカテリーナ2世が啓蒙思想を放棄した事と老齢による能力の衰えを嘆く、理知的な少年・青年のように描写されている。しかし本作中においての扱いは、あのエカテリーナ2世が期待したほどの才能の持ち主とは思えない、いわゆる引き立て役に終始したが、ともかくもナポレオン終生のライバルと位置づけられていた。 作者は、ナポレオンの皇帝就任の報を聞いたアレクサンドル1世に「愚かな男よ せっかくの名誉あるフランス人民の代表の地位を自らかなぐり捨て宮廷の猿真似をしようとは……」「これで彼は全ヨーロッパの王室を敵にまわすことになるのだ そのことがわからぬとは……」というセリフをしゃべらせているが、このセリフがナポレオン没落の原因を端的に表しているという説もある。外為 なお、『女帝エカテリーナ』でのアレクサンドルは豪奢な金髪をなびかせた青年であるが、史実のアレクサンドル1世は全く逆であり、頭髪が薄い。そのためナポレオン戦争期を描いた他の漫画に比べると、池田の描くアレクサンドル1世は肖像画に不忠実であるとの指摘が一部にある。その非難のせいか、本作品では登場した当初こそ「女帝エカテリーナ」での描写を引き継いでいたものの、ロシア遠征の頃に再登場した際には頭髪は激減してしまう。 メッテルニヒ FX 取引 オーストリア外務大臣。作中、1804年時点ですでに外相だったかの様に描かれているが、史実とは食い違う(1809年就任)。フランツ2世の腹心として、タレーランらと通じてナポレオン打倒を目指す重要な役回りを演じている。 そのタレーランとキャラがかぶっているため、割を食っていた印象は否めない。 ウィリアム・ピット イギリス首相。ナポレオンの皇帝即位に対する第三次対仏大同盟の主導者だったが、アウステルリッツでの墺露軍の大敗を知って憤死する。フルネームをウィリアム・ピット、父チャタム伯ウィリアム・ピット(大ピット)に対して、「小ピット」と呼ばれる。史実では名宰相だった。 [編集] 愛人 マリア・ヴァレフスカ 外国為替 ポーランド貴族ヴァレフスキ伯爵の妻。 初めはポーランド独立のためにナポレオンの愛人となったが、そのうちナポレオンを本当に愛するようになっていった。 温厚で純真な女性。本作品ではタレーランと仲が悪かったように描かれているが、史実では、むしろタレーランは息子のシャルル・ド・フラオ共々、彼女に好感を抱いたという。 [編集] 軍人ほかFX ネルソン イギリス海軍提督。当人の登場回数は少ないものの、ナイル・アブキール湾海戦やトラファルガー岬沖海戦で、くりかえしナポレオンの戦略をおびやかした人物として、その存在感は大きく描かれている。エジプト遠征の頃はマンガ作品に登場する彼によく見られるような大きな黒い眼帯を失明した右目に当てた姿で描かれているが、これは後世のイメージによるところが大きい。トラファルガーで再登場した時には現存する肖像画に近い容姿になっている。 有名な「イギリスは各員がその義務を果たすことを期待する」の信号旗は、作中にも引用された。 クトゥーゾフ 外為 ロシアの将軍。ナポレオンのロシア遠征を、いわゆる焦土戦術で敗走へ導いた。本作中では、アレクサンドルから軽んじられながら、ここぞと言うとき真価を発揮する「昼行灯」型の老将というイメージで描かれている。史実では、ロシア国外までナポレオン軍を追撃して、致命的な打撃を与えなかったことを疑問視する見方もあるが、本作では兵員の疲労を考慮してこれ以上の戦闘は無理だとアレクサンドルに哀願する姿が描かれている。結局はナポレオンとの完全決着にこだわるアレクサンドルに押される形になったが、再びフランス軍と交戦する前に病没、ナポレオンからもあっぱれな敵将だったと哀悼された。 クラウゼヴィッツ プロイセン王国戦術士官。ナポレオンの戦法を研究し、彼のいる本隊は無視して部下の将軍たちを各個撃破する戦術を提案して、ヨーロッパ連合軍を勝利に導く。後年、「戦争論」の著者として歴史に名を残すことになる。 ウェリントン公 FX ワーテルローの戦いでナポレオンにとどめをさすイギリスの将軍。本作中では登場がやや唐突であり、ひたすらプロイセンの援軍を待ち続ける描写ばかりで割を食っている。スペイン戦役での活躍が全て割愛されているので、作品では降って湧いたような人物。 ユーゼフ・ポニャトフスキ ポーランド国王スタニスワフ2世の甥で、ポーランド独立の悲願のため、ナポレオン軍に加わって戦う。 いつかナポレオンがポーランドを独立させてくれると信じ続けた。池田理代子の別作品『天の涯まで ポーランド秘史』では主人公になっている。マリア・ヴァレフスカも少女の頃から登場している。ナポレオンの元帥の中でこれだけ描写されているのは彼ただ一人である。